2023年参戦現場まとめ

1月にこのブログを開設して以来これまでまともな記事をひとつも書けていない現状、悲しすぎる。というわけで(?)かねてよりやってみたかった今年一年の参戦現場を振り返ってみる。ついでに思い出せる限りで感想も書いておく。あまりにもジャンル不問で節操がないですが個人的な記録なので気にしない。

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20230227

少女☆歌劇 レヴュースタァライト -The LIVE-#4 Climax(2/27 19:00@東京建物 Brillia HALL)

スタァライトは2017年初演から観劇しておりなんだかんだで長い間追いかけている。最初に観た時の衝撃は凄かった。女性のみで構成された重層的なコーラスワーク、多様な武器を用いて動きまくる殺陣、斬新な舞台演出。本編の山場であるレヴューでは女と女の感情がぶつかり合う。さらに2部はライブパートという凄まじい運動量。当時はキャスト陣でいえば自分が名前を知っていたのは三森さんくらいで、辛うじて佐藤さんがサンシャインに出演していた頃だったと思う。全員がこれだけ歌が上手くて激しく動けることが到底信じられなかった。#2では新たに青嵐の3人が出演し、どうなるかと思われたがそれも杞憂に終わるくらいにおもしろかった。(舞台でいえば#2はすべてにおいて隙がないし最高傑作だと思う。)その後はスタァライトというコンテンツの中の舞台作品だけ追っており、#3やエーデル、中等部も観に行った。

さて、今回は#4 climaxということで、華恋たち聖翔99期生の卒業前後を描いていた。アニメ、映画を経て皆がそれぞれの進路に進んでいく。エーデル、青嵐も交えながらこれまでの集大成といった感じで物語は進む。卒業間際で学生でなくなる時期ということで、99期生の私服姿が新鮮だった。レヴュー曲は門山さんの歌唱力が高すぎるのと、小山さんの気合いが半端なく、後半からずっと鳥肌が立ちまくりだった。殺陣では富田さんの重心が誰よりも低かったのを見て舞台ならではを感じた。自分が参加したのが女性限定公演だったので、たくさんの女が女を観ている状況というのがとても良かった。

あと小泉萌香さんお誕生日おめでとうございました。今日やたら黄色のペンライト多いなと思っててすいませんでした……。

20230221

鷲崎健のアコギFUN!クラブ #71(2/17 19:30@白金高輪SELENE b2)

青山吉能さんを知ったきっかけは『ぼっち・ざ・らじお』だった。自分は一人喋りの達者な女性声優を好きになりがちなので、ラジオを聞いていくうちに青山さんに強く興味を持った。過去作品を漁っていくと、かつてWake Up, Girls! のメンバーであったことがわかった。さらにWUGのライブ映像を観ていく中で、青山さんの歌に圧倒されていった。青山さんは「感情爆発野郎」と言われるほど、自身の持つ感情がそのまま出力される。特に歌っている時の表情が良いのだが、ときどき曲に入れ込みすぎて感情に支配されてしまうことがある。トークでも瞬間に喜怒哀楽が切り替わるので、聞いていて愉快ですらある。自分は感情に蓋をしてしまうタイプなので、青山さんの人間らしさ全開なところはとても羨ましいと思う。

今回のイベントでは青山さんをゲストボーカルに、鷲崎健さん他によるアコースティック編成で生歌を聴ける機会だった。会場が小規模だったので、歌声が直で伝わってくる感覚がありとても良かった。ライブは「フライデーチャイナタウン」から始まり、改めて歌の上手さを実感した。セトリの中でも「なんでもないや」はアカペラ入りから始まるので緊張感がありつつも、ラスサビの歌い上げがとても素晴らしかった。あと中島みゆきは雰囲気が青山さんに合うと思っていたので、「化粧」の歌い上げがとてもかっこよかった。まさに感情の獣の本領発揮だった。ラストでは「Page」も聞けて嬉しかった……。

良い空間で良い音楽を聴く、これ以上幸せなことがあるだろうか。あの時一緒に過ごせて光栄でした。青山さんのアーティスト活動、陰ながら応援しています。

あ、後藤ひとりさんお誕生日おめでとうございました。

20230213

THE IDOLM@STER M@STERS OF IDOL WORLD!!!!! 2023(2/11, 12)

ついにアイマスが、765プロが東京ドームに立つ。

さらに開催間際になって急遽の声出し解禁。

一体どうなるのかわからないまま、2日間参加した。

 

「プロデューサーさん、ドームですよっ、ドームっっ!」

第一声は天海春香のあのセリフ。そして1曲目の「THE IDOLM@STER」が始まった。

数年前までアイマスで男なんかステージに上げるんじゃねえと本気で思ってたけど、くだらないこだわりだったなあと思う。アイマス2でJupiterが初登場して大バッシングされた時代を思えば、SideMが並び立っている今が奇跡のようだ。

自分は765プロの人間なので、書くとしても765プロの感想になってしまう。まずは両日出演していただけたこと、本当にありがとうございます。特に長谷川明子さんと沼倉愛美さんのパフォーマンスが好きで好きで大好きなので、各曲で歌って踊る姿を観られることが本当に嬉しかった。今後どれだけすごいクオリティの人が現れようとも、お二人それぞれのステージ上での立ち姿が色褪せることはないと思う。(あと釘宮理恵さんは全アイマスの中で最もかわいいアイドルだと断言できる。)

天海春香中村繪里子さんに関しては、アイマスというコンテンツにおいても自分の中においても文脈がありすぎて、何から書けばいいかわからない。当初は普通の女の子だった天海春香は、アイマスを背負い続けるために本当の偶像となってしまった。繪里子さんもアイマスの規模拡大に追いつけなくなって、昔は天海春香を追い続けている状態だった。あるタイミングで二人が並び立てるようになった頃から、765プロのセンターからアイマスのセンターへと変容していった。繪里子さんが天海春香と化してしまった、と言ってもいいだろう。765プロでめちゃくちゃやっていた時代を思うと、現状はなんとなく寂しくもある。だがそんなアイマスも17周年、もはやアイマスは人生なのである。背負い続けるには大きすぎるものだから、その助けになれるように自分たち(プロデューサー)がただそこに居ればいいのだと。今回のライブでそう言う彼女に、自分は何度救われてきたのだろうか。

これからも、いつだって、「天海春香役の中村繪里子です」を聞き続けていきたい。そのために自分は765プロを応援し続けます。

20230208

「推し」という言葉があまり好きではない。「推」という文字に「他人に薦める」という厚かましい感じを受けるからだ。自分は推し(と、便宜上表記する)のことを他人に知ってほしいとは思わない。他人と同じ推しが好きだったところで、推しに対する解釈は一人ひとり違うのだ。自分は好きなもので解釈不一致を起こして仲違いをしたくはないので、いわゆる同担拒否かもしれない。(むしろ嫌いなもの、許せないものを同じくする人間の方が信用できる。)

特定のコンテンツを好きになる瞬間、推しができる瞬間というのは、自分の人生がネガティブな要因でどん底に落ち切った時点でもあると思う。出会い方を間違えれば、人生をいとも簡単に狂わされる。だから推しのことについて話すとき、自分は極度に緊張する。それは人生の開示でもあるからだ。隙あらば自分語りとはよく言われるもので忌避されがちなのだが、いやそりゃそうなるでしょ、と思ってしまう。

例えば自分がアンジュルムというグループを応援しているのは、過去に和田彩花さん(あやちょ)というリーダーが在籍していたことが大きな理由だ。自分が大学でフェミニズムジェンダー論を学んでいた当時、あやちょはアイドルでありながらアイドルの在り方について疑問視をしながら活動していた。それは彼女自身が美術史を学ぶ大学生でもあったことも影響しているだろう。グループを卒業した理由も、そうしたフェミニズム的視点をもってグループをまとめあげてしまうのは私物化になってしまうのではないか、という理由だった(と思う。間違えていたらすいません)。卒業後の彼女は「わたしはアイドルだ」と改めて宣言し、アイドルの解釈の拡大のため様々な活動を行っている。こうした象徴的なリーダーが卒業してしまった後のアンジュルムでは、あやちょの薫陶が素晴らしい形で引き継がれていった。新リーダーが竹内朱莉さん(たけちゃん)になってからは、一時期メンバーの卒業が相次ぎ、追っかけるのがしんどくて距離をとったこともあった。その間にも個性豊かな新メンバーが入り、徐々にたけちゃん体制が確立されていった。たけちゃんの方針はあやちょのそれとはまったく別モノではあるのだが、まったく失ったわけではない。各々のメンバーが個性を伸ばしながら、自由に活動できてグループ愛もある。アンジュルムのパフォーマンスを観るだけで幸せになるし、彼女たちが生きている世界が永遠に平和であってほしいと願う。この世は全部クソだけど、アンジュルムが生きているなら自分も生きていいかな、なんて思う。鷲崎健さんがWUGのライブを観た感想で「アイドルの究極は生命賛歌」と言っていたけれど、本当にその通りだ。

先日、現リーダーのたけちゃんも卒業を発表した。あの頃出会ったアンジュルムのメンバーがどんどん卒業していく。けれど自分はアンジュルムを応援することはやめないと思う。そこに赤色の意思が見える限り、応援したいと思い続ける限り。

20230130

2023年の目標である「後悔しないイベント選択」を達成できていない。1月から既に映画一本とイベント一本を無駄にしてしまった。映画一本は無駄にした代わりに有益な情報を得られたからまあ良しとする。イベント一本は3日連続の夜勤明けだったので疲れて無理になってしまった。未だにその気になれば参加はできたな……と後悔してばかりいる。十分な睡眠をとることはできたので、無理して健康を害するよりはマシではあるのだが。

ここ1週間くらいは職場に上司がいない環境だった。だからといって伸び伸びやれるわけもなく、こういう時に限ってトラブルが発生してしまう。最終的にはなんとかなったものの、その場では社員としてはあまり適切な対応ができなかった。あとから上司から指摘を受けたのだが今後も迷惑をかけないように気をつけるしかない。実は上司が感情的な人らしいということは聞いているので、いつ逆鱗に触れてしまうかわからない。

自分がこれまで年上の人間とばかり関わってきたので、無意識に年上に対する甘えがある気がする。年上とならかなり自然に会話ができるし、その環境の中で自分がいちばん年下でないと落ち着かない。下っ端であればミスを許容してもらえる安心感と言えば良いか。しかし社会ではそれが通用しない場面が多く、自分が子供じみていることを自覚させられる。対して同世代とだと何をきっかけにすればよいかわからない。あまりにも趣味の幅が多様すぎて会話の糸口が見当たらないのだ。年下とも関わり方がわからないし、むしろ小学生の頃から舐められる立場だった。事実、生年月日でいうと一つ下の世代の方が近い。たぶん同世代のことも一回り大人に見えてしまうことが彼らへの苦手意識に繋がっているかもしれない。

胃がめちゃくちゃ痛すぎるのでここで終わります。

20230120

都内通勤が始まったんですけど既に社会人辛いしんどい期に入っている。就職したての頃も同じような感じで毎日辞めたいとしか思ってなかった。組織に馴染めないのってどうしたらいいんですかね……。学生時代からはみ出してきたことしかなく、今の姿も無理矢理に社会人としての体裁を保っているだけ。さらには人生において後輩ができた経験がないため年下との接し方がよくわからない。上司となら上っ面で話すことが前提なので逆に自分を作って上手く話せるのだが、世代が近い人だと自己開示しない限り仲良くなれないので本当に厳しい。最近になって遠慮のない関係よりも遠慮のある関係の方が自分は素直になれるのではと気づいた。今朝も起床した瞬間から胃が痛くてもう駄目かもしれないと思ったけど普通に仕事行きました。偉すぎ。

昨日は前の職場の上司と新しく来た中途の人と(自分はまったくアルコール入れずに)飲んだのですが、自分よりもよっぽど出来た人間でしんどみが深まってしまった。前の職場が規模拡大することもあり未来の在る人材を採用したんだと思う。自分は新卒で入ったけどその人はアルバイトからの社員採用なので、教育を叩き込むスピード感が違うのもある。それにしても有望すぎて自分のやってきたことが味噌っかすすぎるだろ。こうして自分以外の人間はめちゃくちゃなスピードで大人になるのに、自分だけはいつまでも停滞して大人になれないままでいるんだ。でも「今の会社は我が強い奴しか昇進できない」という話の中で、そうではない軸(例えば純粋に業務を完璧に遂行するといったこと)で評価される人事体制を作っていきたい、と上司が言っていたのは支援したいと思った。まあもう既にその人のもとから離れてるんですけどね!!!

どうあがいたところで根暗で社会不適合者であることを自負しているので、今後もそういう自分と付き合って生きていくしかない。せめて幸せになりてえな~~。

そういえば近頃は「陰キャ」文化が流行っていますが、オタクが「陰キャ」を馬鹿にする構図が滑稽すぎて目にも入れたくない。オタクって昔は逸れ者の気持ち悪い人間共の集合体だったはず。いろんな大事件もありかつては犯罪者予備軍とされてきたけど、徐々に市民権を得て社会的地位を手に入れるオタクも現れ、もはやだれでも何かのオタクぐらいの認識に広がった。オタク文化が一般人に拡大して行く中で、自己批判として「陰キャ」が生まれたように思う。「陰キャ」というと、ここ10年くらいで生み出されたオタクが古のオタクの姿を馬鹿にして「自分はあいつらとは違う!」と自己防衛しているような印象を受ける。オタク文化の歴史が長くなりすぎたために、根本を辿れば同じ穴のムジナであることに気づきにくくなっているのかもしれない。自分は一般人に混じれないオタクである自分がすべてだと思っている古い人間なので、「陰キャ」を言われると背中を刺される思いがする。言ってるそいつらにクソクソクソ!!!! と心の中で中指立てて、好きなものを摂取している時だけでも幸せでいたいもんですね。